言わずと知れた高級コンパクトカメラの名機です。1967年に発売され、カール・ツァイスのレンズ、デッケルのコンパーシャッター、ゴッセンの露出計と当時の超一流品がその小さなボディーに詰め込まれています。 このカメラは、生産がドイツからシンガポールに移る中での貴重なドイツ製です。その中でも裏ぶたのロックレバーの形が同じドイツ製でも初期は俵型になっています。また、ファインダーはガラスファインダーで、シンガポール製に比べとてもクリアーで明るく、また倍率が高いです。後のプラスチックが増えてくるシンガポール製に比べ重厚が感じられます。 外観は何ヵ所かこのカメラに多いアタリがありますが、撮影に影響のあるダメージではありません。他は程度は良好です。 動作はシャッタースピードが1/2秒がやや長めですが他はきちんとスピードが出ているようです。レンズの鏡胴の動きはスムーズです。露出計は動きますが、精度を保証するものではありません。 レンズに曇り、カビ、キズは見当たりません。とてもクリアです。カール·ツアイスのテッサーが素晴らしい写りをします。ファインダーの視認性は悪くはありません。 ボディの後部右上にアメリカのローライの代理店であるRollei HONEYWELLのプレートが付いています。 付属品としてストラップ、前キャップが付きます。 撮影は目測になりますが、そんなにピントをはずすことはありません。それよりも大体の距離感を実感されて撮影を楽しんで頂きたいと思います。 全体的に見ますと撮影に支障はなく、50年以上前のカメラとしては良好な状態です。一度は手にしたいドイツ製初期の元祖高級コンパクトカメラの名機です。